さとりちゃんのつぶやき
- 2017-05-26
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おはようございます。今日は寿陵について書いてみたいと思います。
寿陵は別名「生前墓」と呼ばれています。
死ぬ前にお墓の準備をするなんて死を招くみたいで縁起が悪いと思われるかも知れませんが、実は昔から大変縁起の良いものとされています。
古来中国では、生前にお墓を建てることが長寿を授かる縁起の良いこととされていました。
秦の始皇帝をはじめ、日本でも聖徳太子が生前に寿陵を建てていたとの事です。
また仏教の教えにも生前にお墓を建立することは新しく生まれ変わるという意味もあり、寿は長寿・長命など、いのちを長らえるという意味で使われ、”ことぶき”と読むときには、おめでたい祝いごとを表します。
昔からのおめでたい言い伝えだけでなく、現代の社会でもさらに寿陵のメリットがたくさんあります。
まず寿陵には節税対策が期待できます。
家族が亡くなり、財産を受け継ぐ場合には相続税が課税されますが、お墓を相続する場合他の財産と違い相続税がかかりません。
お墓を建てるために用意しておいた現金には課税されるのに対して、すでにある墓地・墓石・仏壇・仏具などの祭祀財産は相続税が免除されるとの事です。不動産取得税・固定資産税なども発生しないのが特徴です。
親が寿陵墓を造っておけば、相続の時に墓地代は除外することができるのは大きなメリットになります。
それ以外にも、お墓をゆっくり自分の意志で決めることができるのもメリットではないでしょうか。予算や立地などの条件を考慮しながら本人にとっても、親族にとっても最適なお墓をじっくり選び、建てられることです。家族全員で相談しながらお墓を建てられる楽しみは、寿陵ならではといえるでしょう。